子供の目から離婚はどう見えるのか
初めに書いておきますが、子供は、大人が考えている以上に分別や判断力を持っています。大人が考えている以上に子供は「大人」なのです。そんな子供が、親の離婚に直面したときどのように感じるでしょうか。
もちろん離婚は100%親の都合ですし、親のエゴによります。また離婚するかどうかの決断は、熟考したうえでしていることでしょう。この文章の趣旨は、離婚を決断する前に、子供のことも考えてみませんかということです。
ただし勘違いしてほしくないのですが、決して離婚をやめましょうということではありません。子供から見た離婚について、ちょっと知っておきましょうということです。
あまりに仲の悪い夫婦は別れるべき
そう書くと、ほとんどの離婚は子供にとって悪影響しかないと思われそうですが、中には、離婚したほうがいい場合も確実に存在します。
それは例えば、いわゆるDV(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)がひどい場合です。これは夫から妻に対する場合ばかりではなく、喧嘩して激昂した妻が夫に包丁を向けたなどの場合も該当します。
父親が働かず、家で酒ばかり飲んでいる場合なども同様です。
こうした夫婦の場合は、離婚するデメリットよりもメリットのほうが断然大きいです。夫婦仲が極端に悪かったり、夫婦のどちらかが重大なモラル違反をしたりしている場合、子供にとって家は決して居心地のいい場所ではなくなっているからです。
こうした家庭で育った子どもは、社会の最小単位である家族の愛を知りません。人として生きていく上での最低レベルの愛を知りませんから、大人になるまで、また大人になってからも他者と上手に接することができない場合が多くなります。
その場合は離婚し、いがみ合って暮らすよりも、母親だけとなっても愛情をたくさん注ぐほうが子どもの成長にははるかにプラスになります。子供の健やかな成長にあまり悪影響はないでしょう。
子供が高校生以上であれば、離婚を告げたとしてもあまり驚かれず、
「いつかそんな日が来ると思っていた」や
「そのほうがいいと思う」
とすら言われることもあります。子どもはとても冷めた目で親を見ていることが分かります。
いわば背中を押されたようなものですから、勇気を持って前進しましょう。
離婚における子供への調査から
しかし仲の悪い夫婦ではあっても、子供にとってはいい親であることもあります。そんな親のどちらかがいなくなる(父親であることが多いです)ことは、子供の発育にとっては大きな影響を与えるに違いありません。
特に影響が大きいのは、子供の自我が形成されはじめた5才ぐらいのときから、多感な時期である15才ぐらいまでに離婚する場合でしょう。ちょうど小学校入学から中学校卒業までです。子供がその年代にあるときには、きちんと離婚する理由を説明しましょう。
公益社団法人家庭問題情報センターの調査によれば、離婚について子供に説明をした親は70%で、説明しなかった親は28%という結果が出ています。子供の反応は、淡々と聞いていた、泣いて聞いていた、あとで心身に影響が出たなど様々です。
また離婚に対する子供の意見としては、離婚に積極的に賛成した子供は13%で、いずれも父母の不和、アルコール依存、暴力、借金などに子供自身も心を痛め悩んでいたことが分かります。
離婚する理由について親から説明されたかどうかについては、
「理解できるかどうかに関係なく言ってほしい」という子どもの意見が多いですが、離婚についての意見は伝えていないという回答が65%に達しています。
つまり親の離婚について意見を求められても、小さい子供にとっては答えにくいということです。極端な家庭内問題がない限り、離婚すべきかどうかは、子供には判断しかねるということですね。
またこういうときの子どもは敏感なもので、へたなことを言うと捨てられてしまうのではないか、お母さんと暮らせなくなるのではないかと疑心暗鬼に陥り、口を閉ざしてしまうものです。
そうした心理が働いた場合、離婚を伝えた時の直接の反応よりも、あとで表れる間接的反応に非常に注意しなければなりません。食欲がなくなった、元気がない、反抗的になった等の変化、あるいは学校でのいじめから金銭的問題等、子供によって反応が出る場合と出ない場合とがありますが、こうした遅れて出てくる反応に留意すべきです。
面会交流について
たとえ離婚しても親子であることには変わりありません。そこで、時には、一緒に生活していない親(別居親)からの精神的・経済的支えも子どもの成長には必要でしょう。
そこで必要となってくるのが面会交流です。これは親権を持たない親が、定期的に子どもに会い、遊んだり食事をしたりすることができるという、いわば権利です。
片親と離れてしまった子どもがどう感じているか、同じ調査結果から子どもの意識を見てみましょう。
まず注目しておきたいのは、面会交流の大きなメリットであり、別居する親と面会した親のうち、75%が「やってよかった」、「どちらかといえばやってよかった」と回答しています。
その理由は、
・離婚してすっきりしている親の顔を見ると、これでよかったと思えた
・話すことによって父のいい面も見えてきた
・子供のときに分からなかった親の気持ちが今は理解できる
・(別れていても)自分を愛してくれているのが肌で感じられた
などです。

しかし中には、離婚後短い期間で別居する親と面会できなくなってしまうケースもあります。
・離婚後、母とは月2,3回会っていたが,一時期で終わった。子どもにしてみれば,母はいなくなってしまったようなもの(父)
・母親と別れ、自分は捨てられたのではないと子供は感じていたが、母はやはり来なくなった
・母からの面会交流意志が少なく、子どもが不信感を抱いている
・父が再婚し転居して、結局は連絡がとれなくなった
なども散見されます。面会交流にあたっては、何よりも子供の利益を考えるべきであって、親の都合を優先するばかりか途中で義務を放棄してしまうのは言語道断と言わねばなりません。
そして離婚については、結果的に受け入れ、納得している子供は66%という結果が出ています。
一時的にはショックを受けても、時間をかけて子供は受け入れ解決していくということです。そのためにも、離婚する時には理由をきちんと説明しておいたほうが良さそうです。
探偵事務所には顧問弁護士がおりますので、面会交流についてのアドバイスも行っております。また子どものメンタルケアについてのご相談も承っております。
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