いじめられっ子の特徴とは?いじめられやすい子供にしない方法も解説
さまざまなバックボーンや性格、家庭環境を持った子供たちがたくさん集まる学校では、ある意味いじめが起こるのは当たり前といえるかもしれません。しかしいじめられっ子にはある一定の共通した特徴があります。どのような特徴なのかを知ることで、大切な子供をいじめから守るヒントとなるでしょう。
今回はいじめられっ子が持つ主な特徴について、いじめられやすい子供にしない方法と一緒に解説します。
いじめられっ子が持つ主な特徴6つ
いじめはいじめっ子、つまりいじめる側が100%悪いです。どのような理由があったとしても、いじめは絶対に許されるものではありません。
しかしいじめられっ子の中には、いじめが原因で学校を変えても、新しい学校でまたいじめに合うケースも実際にあること。つまりいじめられる側にも、何かしらいじめにつながるきっかけがあるということです。
まずはいじめられっ子が持つ主な特徴を、全部で6つ見ていきましょう。
育った家庭環境が、他の子供たちと異なる
まずは子供が育った家庭環境が、他の子供たちと異なることです。家庭環境は子供の生活や性格、友人関係のあり方など、あらゆることに大きく影響を与えます。
たとえば親が子供のしつけに厳しく、友達と遊ぶよりも勉強や習いごとを優先させているとします。子供は友達から遊びに誘われても断るしかなく、友達からは「ノリが悪いやつ」と思われてしまうかもしれません。
また経済的に余裕がない場合、子供が十分なお小遣いをもらえていないことも想定されます。友達と一緒に出かけたり、買い食いをしたりすることができず、その場の雰囲気も悪くなって次第に距離が生まれる可能性もあるでしょう。
他の子供と大きく違った特徴を持っている
日本は他の国と比べて集団意識がとても強く、平等性や協調性を大切にする傾向にあります。集団性を大切にするのはもちろん良いことではありますが、一方で自分たちとは違った特徴や属性を持つものを排除することも少なくありません。
特に子供の世界では思ったことや感じたことをストレートに口にしたり、いじめという形で躊躇なく表したりしまいがちです。
「髪の毛の色が他の子供と違う」「身長が他の子供よりも高い」「肌の色が黒い」といった身体的な特徴だけでなく、「勉強ができない」「自分の意見をはっきり述べる」など、学習面や精神面での違いもいじめを引き起こすものとなります。
反論しない
3つ目の特徴は反論しないことです。友達から悪口や嫌味をいわれても反論しなかったり、ニコニコと笑ってごまかしたりしていると、相手は「何をしても大丈夫なのだ」と勘違いします。
行動がどんどんエスカレートしても反論してこないため、いじめにつながってしまうのです。
性格が内向的
子供の世界に限らず大人の世界でも、いつもニコニコと笑って明るく積極的な性格をしている人の周りには、自然と人が集まってきます。反対に内向的な性格をしており、口数が少なかったり、いつも暗い表情をしていたりする人の周りには、あまり人が集まってきません。
子供の世界では内向的な性格の子供は、いじめのターゲットになりやすい特徴があります。
清潔さに欠けている
5つ目は清潔さに欠けていることです。お風呂に入っていないため髪の毛や体が臭ったり、汚れた服を着ていたり、目やにや歯に汚れが付いていたりすると、いじめられる原因となるでしょう。
特に年齢が低い子供は自分の清潔ケアをできたいこともあるため、親が丁寧な配慮をしなければいけません。
自分が悪いと思い込んでしまう
最後の特徴は、自分が悪いと思い込んでしまうことです。いじめられやすい子供はからかわれたり、いじめられたりしても「自分が悪い」「自分に非があったから、いじめられるのだ」と思い込む傾向にあります。
いじめの原因が自分にあると思うことから反論をせず、どんどんいじめがエスカレートしていくのです。
いじめの兆候を見逃さないために親ができること
子供がいじめに遭っている兆候は、しばしば見過ごされがちです。親としては、子供の日常的な行動や言動の変化に敏感になり、いじめの初期兆候を早期に察知することが重要です。具体的には、以下のようなサインに注意を払う必要があります。
子供の行動や感情の変化に注意する
子供が学校や友達の話を避けるようになったり、以前は楽しんでいた活動に興味を失ったりする場合、いじめの可能性を疑うべきです。また、身体的な傷や怪我が頻繁に見られる場合も、注意が必要です。こうした変化を見逃さず、適切な対応を取ることが、いじめを未然に防ぐための鍵となります。
いじめられやすい子供にしないために親ができること
子供のいじめは親が努力や工夫をすることで、ある程度防げるようになります。続いてはいじめられやすい子供にしないために、親ができることをチェックしていきましょう。
清潔感を保つ
1つ目は清潔感を保つことです。清潔感に欠けているといじめのターゲットになることもあるため、親が自宅内で子供の身だしなみに気をつけてあげましょう。
毎日お風呂に入れてシャンプーをする、洋服は毎日取り換える、朝学校へ行く前に洗面と歯磨きをさせる、髪型や服装をチェックするなど、できることはたくさんあります。
相手の気持ちを想像させる
他の子供の気持ちを考えず、自分の気持ちや意思を強く押し通す傾向がある子供の場合は、相手の気持ちを想像させるようにしてください。
どのような行動をとったり、どのような言葉がけしたりすると、友達はどのような気持ちになるのかを丁寧に教えてあげましょう。集団を大切にする子供の世界の中で浮くことがなくなり、いじめられる可能性も大きく下がるはずです。
自己主張をさせるようにする
いじめられても「嫌だ!」と拒否の態度を示せば、多くのいじめっ子はいじめを止めます。そのため自己主張をさせるようにすることも大切です。
自己主張するためには、自分に大きな自信を持つことが欠かせません。子供の良い部分をたくさんほめていく中で、自然と自己主張につながる自信を付けられるようにもなります。
他の子供の悪口を言わせないようにする
他の子供の悪口を言うと、言われた相手との関係性が悪化します。最初は他の友達と一緒に悪口を言っていたとしても、いつのまにか立場が逆転してしまうことも珍しくありません。
また率先して悪口を言うと、周りの友達からの評判もガクッと下がります。
どのような事情があったとしても、他の友達の悪口は絶対に言わないように伝えておくことが大切です。
学校との連携を強化する重要性
いじめの問題に対処するには、学校との密接な連携が欠かせません。親は、定期的に学校とコミュニケーションを取り、子供の様子やクラスの状況について情報を共有することが重要です。これにより、いじめが発生した際に迅速かつ効果的な対応が可能となります。
定期的な面談と学校行事への参加
親と教師の定期的な面談や、学校行事への積極的な参加を通じて、子供の学校生活に関する理解を深めることができます。また、教師と良好な関係を築くことで、子供がいじめに遭った際の対応がスムーズになります。いじめ問題に対処するためには、学校との連携を強化し、子供の安全を確保することが重要です。
いじめを防ぐための地域社会の役割
いじめ問題は学校や家庭だけの問題ではなく、地域社会全体で取り組むべき課題です。地域社会が一丸となって子供たちの安全を守ることで、いじめの発生を防ぐことができます。具体的には、地域の子供会やPTA、自治体の取り組みが効果的です。
地域イベントや交流活動の重要性
地域イベントや子供会を通じて、子供たちが互いに助け合う精神を育むことができます。これにより、孤立しがちな子供を支援し、いじめの予防につながります。また、地域の大人たちが子供たちの様子に目を配ることで、いじめの兆候を早期に発見することが可能です。地域全体で子供たちを守る取り組みが、いじめの根絶に貢献します。
まとめ
いじめはいじめる側が100%悪いですが、いじめられる側には一定の共通点があるのも事実です。いじめの被害を防ぐためにも、事前にできる対策は取っておくようにしましょう。
今回紹介したような家庭内ですぐに実践できる方法もあるので、今日からすぐに取り組んでみてください。