探偵の基本・身辺調査!プロはどこまで調べられる?徹底解説
探偵や興信所に依頼できることといえば、人探し・身辺調査。これが一番に想像するという方も多いのではないでしょうか。この身辺調査はどのような目的で、どこまで調べられるかはご存じですか?今回は、探偵や興信所などの調査機関の基本ともいえる身辺調査について、詳しく解説していきます。これから調査機関を利用しようと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
身辺調査はどんな目的で使われる?
各探偵事務所や興信所によって、どんな目的で依頼できるかはさまざまです。身辺調査をする目的として例を挙げるなら、
・婚約者から教えてもらった職歴や婚姻歴が本当かどうか調べたい
・パートナーの恋愛遍歴が知りたい
・採用予定者の学歴や職歴に偽りがないか調べたい
・社員の勤務態度について調べたい
・子供が学校へちゃんと通っているかどうか下宿先を調べたい
などとなります。
この例にもあるように、子供や配偶者など家族に対して身辺調査をすることは可能です。では、身辺調査を依頼するとどの程度分かるのでしょうか。各調査を解説していきます。
採用予定者などに対する身辺調査の場合
企業が重要なポストの採用をしたり、新入社員などを採用したりするタイミングで「この人物は本当に採用しても良いのかどうか」を決めるために身辺調査を依頼することがあります。ここでは、
・履歴書を詐称していないかどうか
・中途採用の場合、退職理由に偽りがないかどうか
・前職での人柄や周囲の評判
などが分かります。前職を辞めた理由は企業側にとって大切なポイントであり、理由が社内情報漏えいや出張費をプライベートで使用していたなどの「犯罪行為」が見られれば、採用を見送るはずです。
人材採用は企業にとってコストと人的労力が相当にかかるもの。失敗すると多額の損失を生んでしまうこともあるため、慎重に採用フェーズを進めるために身辺調査を依頼する企業も多いです。
結婚相手への身辺調査の場合
結婚する相手のことは、性格や実家のこと、生活スタイルに至るまで詳しく知っているはずと思うかもしれません。しかし、最近ではSNSや婚活で知り合う男女も多く、「相手のことをそこまで知らないが結婚したい」という方もいるのです。
けれども、結婚に至るまでに懸念点があれば解消しておきたいもの。そこで、結婚相手から教えてもらった職歴や婚姻歴、恋愛遍歴などに偽りがないかどうかを調べる「結婚調査」があります。この調査では、
・学歴に偽りがないか
・現職について(定職に就いているかどうか、教えてもらった職場に偽りがないか)
・交友関係、女性・男性遍歴
・周囲からの評判
などが分かります。結婚するにあたって「前職は銀行員と言っていたが、実際はディーラーだった」という些細な嘘が二人の今後に強く影響はしないかと思います。しかし、中には既婚者であることを隠していたり、周囲からの評判が悪く他にも結婚を予定している人物が複数人いたりといった結婚詐欺に値するような嘘を重ねているときもあるため注意です。
一度結婚すると、その後偽装が発覚してもなかなか離婚には踏み切れないもの。さらに、離婚した事実は戸籍から消えません。大切な二人の今後の生活をよりよいものにするためにも、結婚調査は重要な役割を担っています。
子供や家族に対する身辺調査の場合
実家から離れて下宿先で暮らす子供。通っている学校から、「最近ずっと出席していない」と連絡がきたり、こちらからの連絡に応答がなかったりすると不安になりますよね。何かの事件に巻き込まれているか心配で、子供の身辺調査を依頼する両親も多くいます。
さらに、出張中のパートナーに浮気の予感があったり、何かよくない噂を耳にしたりすると、事実かどうかを確かめたいと思うはずです。このように、家族に対して身辺調査を依頼するケースもあります。この調査では、
・学校に行かない間どんな生活を送っているのか
・周囲からの評判
・アルバイトや勤務先での評判
・浮気の有無
などが分かります。調べて欲しいことがピンポイントであるようなら、事前に調査を依頼する企業に詳しく相談しておくとよいでしょう。
ただ、この身辺調査だと「今住んでいるところから離れた場所を調査する」ケースが多くなります。その場合、自宅から通いやすい探偵事務所・興信所だけでなく、調べるエリアに詳しい調査機関を選んだり、エリアに支店のある企業を選んだりするのがおすすめです。
身辺調査は料金がかかるものですが、遠方の調査だと出張費や宿泊費・交通費などが加算される場合もあります。実際にどのような調査結果が得られ、料金体系がどのようになっているのかを明確にしたうえで、依頼するのがベストです。
身辺調査はバレる?
身辺調査を依頼するときに、特に不安になるのが
・結婚相手を調べたいが、本人にバレると破談になりそうで怖い
・子供や配偶者に対して身辺調査を依頼したことが発覚したらどうしよう
という「バレる」ことでしょう。
どんな優秀な調査機関でも、確かに調査の成果について100%の保証はできません。中には必要な情報が得られなかったり、どうしても調べようのない事態になったりすることはあります。しかし、守秘義務をまっとうするのは調査機関にとって基本中の基本です。
調査の際には対象者はもちろん、周辺の人物に対しても身辺調査が入っていることが分からないように立ち回ります。バレることはまずありませんが、調査機関によっては「結婚調査は経験がない」「身辺調査よりも浮気調査が得意」といった特徴があるため、事前に口コミや相談の段階で依頼してもよいかどうかを見極めましょう。
また、長期休暇前後や年末年始は、探偵や興信所の繁忙期です。もし、調査が繁忙期にさしかかってしまい十分な相談時間が取れないと思ったら、早めに調査機関に連絡をし、可能であれば調査の予約を取っておくと安心でしょう。
身辺調査の結果をどう活用する?調査後の対応策を考える
身辺調査の結果が手に入った後、どのように活用するかが重要です。例えば、採用予定者の経歴に偽りがあった場合、企業はその情報をもとに採用の再検討を行う必要があります。
これにより、企業はリスクを回避し、適切な人材を確保することができます。また、結婚相手の過去に問題が見つかった場合、結婚の決断を再評価する機会とすることができます。これは、将来のトラブルを未然に防ぐために重要です。
調査結果を活用する際には、冷静に事実を受け止め、感情に左右されずに対応策を講じることが求められます。例えば、探偵が提供した情報をもとに、具体的な行動計画を立てることが重要です。
専門家の助言を受けることも有効です。弁護士やカウンセラーに相談することで、法的な対応や心理的なサポートを受けられ、最善の行動を選択することができるでしょう。これにより、問題を適切に解決し、安心して次のステップに進むことが可能となります。
探偵選びで失敗しないためのチェックポイント
身辺調査を依頼する際、信頼できる探偵事務所を選ぶことが成功の鍵です。まず、探偵業届出証明書が2024年4月に廃止され、代わりに「標識」を営業所の見やすい場所に掲示することが義務付けられました。この標識が適切に掲示されているか確認することが重要です。
次に、調査実績を確認しましょう。どれだけ多くの案件を手がけてきたか、どのような調査に強いかを調べることで、その探偵事務所の得意分野がわかります。また、口コミや評判をチェックすることも欠かせません。実際に依頼した人の感想や評価を参考にして、信頼できる探偵事務所を選ぶ助けになります。
さらに、相談時の対応も見極めポイントです。親身に話を聞いてくれるか、分かりやすく説明してくれるかどうかを確認しましょう。初回相談で信頼感が得られない場合は、他の探偵事務所に相談してみるのも一つの手です。標識の掲示がウェブサイトにも義務付けられているため、事前にウェブサイトを確認することもおすすめです。
身辺調査と法的手続き—必要に応じた対策とは
身辺調査の結果次第では、法的手続きが必要になる場合があります。例えば、結婚詐欺や不正行為が発覚した場合、法的措置を取ることで問題を解決に導くことができます。調査結果を基に弁護士に相談し、必要な手続きを進めることが重要です。
採用前に問題が見つかった場合でも、法的に問題がないように適切な手続きを踏むことが求められます。身辺調査の結果を基に、正しい手続きを進めるためには、探偵や弁護士など専門家のサポートが不可欠です。調査結果を有効に活用し、問題解決に繋げるためには、慎重かつ迅速な対応が求められます。
まとめ
探偵による身辺調査は、個人や企業が抱える問題を解決するための強力なツールです。調査結果を得るだけでなく、その結果をどのように活用するかが非常に重要です。
探偵事務所の選び方や調査後の対応をしっかりと考え、専門家の助言を受けながら適切な行動を取ることで、より良い結果を得ることができます。
探偵の選定は信頼性や実績を重視し、契約内容を十分に確認することが大切です。調査後は得られた情報をもとに、具体的な解決策を講じることが成功への鍵となります。